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4日目 ミシシッピを下る

朝、ふと眼が覚めて時計に目をやると、時刻は6時22分。
「……?……!やばい!!」
ニューオリンズ行きの列車は6時45分発だよ、大遅刻じゃぁぁぁ!!!
なんて焦ったものの、よくよく見るとそれ、日本時間だったのよね。で、実際にはまだ4時22分。(私の時計はデジタルとアナログ同時表示なので、アナログは現地時間に、デジタルは日本時間に設定してたんだけど、そのデジタルの方に先に目が行っちゃったわけ)いやあ、心臓ばくばくもんだったわ。
ほっとひと安心の後、始発(6時)のトロリーに乗るべくごそごそと支度を始めると、窓の外で何やら光が……。これはまさか?とカーテンの隙間から覗いてみると、やっぱり稲光。そう思っていると雨が降り出してきて、しまいにゃものすごい土砂降り!!まったく、これから重い荷物を引きずっていかなければならないのに……やだなあ、でも雷雨だからしばらくすれば止んでくれるかなあ?というか、止んでほしいよ!!という私の強い願い(?)がきいたのか、チェックアウトをしようとした頃にはすっかり止んでくれて一安心。やれやれだわ。
ロビーに降りていくと、ちょうど朝食の準備をしている真っ最中。この宿、朝食ついてたんだ!これはもったいないもの、もらってかなくっちゃね。用意しているスタッフは「まだ時間前だからだめ」というような事を言ってたんだけど、フロントの(チェックアウトをしてくれた)人が、もう6時だからいいよ、って言ってくれたのよね。助かったわ。で、すかさずコーヒーとゆで卵だけ押し込んで、いくつかのパン類を慌てて包んで、宿の外へ猛ダッシュ!

工事中のメンフィス駅で結局、朝食騒動で始発のトロリーには間に合わず、次の便を待つ事になったんだけど、これがドキドキハラハラ。だってねえ、この分じゃ駅に到着するの、発車時刻ぎりぎりになりそうなんだもの。あー、時間が長く感じられるよ。
こうして駅に着いたのは、予想通りの6時半頃。もしかしたら乗り遅れるかも?というかすかな不安を抱えて駅舎へ入っていくと、どうやら列車の到着が遅れているみたいで、焦って損したわ。
しかし、待てど暮らせど列車の来る気配はなし!?結局列車が到着したのは、実に2時間以上遅れての9時近く。まったくやれやれだわ。最初っから分かっていたら、宿でもっとゆっくりして、朝食もきちんと取ってきたのになぁ……。(なんていうのは、後になって言える事なんだけどさ)

今日の席はコーチ。席も確保して落ち着いたら、車内の探検にでも出かけようじゃないの。と言っても、ラウンジ(天井までガラス窓になっている展望車)に行くだけなんだけどね。
そういやあさっき、9時半より映画の上映が始まるってアナウンスしてたから、前回の経験上、随分と込んでるかも?と思いつつ行ってみると、これがそうでもなかったのよね。しばし窓から外の景色を堪能。
ここでふと、今上映されている映画に目をやると、なんとなく知っている映画のような気が……?近くにいた人にタイトルを聞いてみると、「THE MAN IN THE IRON MASK」だって!ディカプリオに興味はないけど、日本公開前の映画となると、見てみたくなるじゃない!でも、車内をどやどやと人が通っていくし、映画館じゃないわけだから雑音がすごいしで、あんまり内容分かんなかったや。
席に戻ってから、長い時間を潰すべく旅の日記などを書き始めたんだけど、これがどうにもすぐに眠くなってしまうのよね。列車の揺れが、眠気を誘うのか??(前回のアムトラック旅行の時もそうだったし)ここからニューオリンズまで、ほとんど寝て過ごしてしまったわ。
そうそう到着間際、列車が随分と遅れてしまった為(お詫びに?)無料で夕食が振舞われたのだ。実は最初、どうして皆わたわたと食堂車へ行くのか分からなかった私たち。周りの人やカーアテンダントさんが「無料で食事が出てるから行った方がいいよ」って言ってくれて、初めて知ったのだ。じゃあ早速!と食べに行ったけれど、はっきり言ってあまり美味しくなかった。(というか、不味かった(-_-;))ま、無料だから文句は言えないけど。

列車は4時間も遅れて、ようやくニューオリンズに到着。
「いやあ、疲れたなあ」などと思いつつ、荷物を引きずりながら出口へ向かっていくと、どうも前方に見覚えのあるような顔が……?近づいてみると、やっぱり知った顔!あれは、シカゴ~メンフィス間でお世話になった、カーアテンダントのジョーじゃない!?なんで彼がここに?と思っている私の前にふいに差し出した手には、私が置き忘れてきたフィルムバッグが!!
どうやら、私の置忘れ話が周りまわってジョーまで行ったらしく(って、彼が私たちの部屋を担当してたんだから、当然の事なんだけど)更に、彼はこの間私たちが乗車した列車の仕事の後、しばらくお休みだったのよね。(ちなみに彼の家はニューオリンズ)そんなこんなで、今日、私たちがこの列車でニューオリンズへ来るって言うんで、こうしてで迎えてくれたらしいのよ。いやあ、ホントびっくりですわ!!
この後、ジョーは丁寧にも宿まで送ってくれて、更にはニューオリンズを案内してくれるって言うじゃない?2度目の訪問なんで別にいっかな?という気がしないでもなかったのだけど、地元の人しか知らない事とか教えてもらえるかなあ?なんて考えて、お誘いに乗ることに……したんだけど……。

さて、約束の時間通りに現れたジョーと共に、バーボンストリートへと繰り出した私達は、まずはハリケーンにトライ。あちこちのカフェやバー巡り、ジャクソン広場を抜けてムーンウォークへ。夜のムーンウォークは危ないはずじゃあ……?と一瞬思ったんだけど、まあ、地元の人間が一緒だから多分大丈夫でしょ?ここでは、「オールド・トラディションだからやってみろ」とか言われて、素足をミシシッピ川に浸けさせられちゃいましたよ。水は汚いだろうに、真っ暗でよく見えなかったから、逆に平気で出来たかも。
再びフレンチ・クウォーターへ戻って、有名な(?)ハウス・オブ・ブルースで再び酒飲み。K嬢は飲めるからいいけどさぁ、私はあまり飲めないんだよね。ここで食事しよう!って話になって、でも時間が遅くってフレンチ・クウォーターのレストランは閉店。(酒場は朝までやってるけど、食事は11時ごろまでなんだよね)なもんで、アップタウンのレストランに連れていかれてしまったのだ!
アップタウンってさあ、結構危険な話を聞くのよね。時は真夜中過ぎだというのに、いくら地元民が一緒でもさあ、帰りのことを考えると心配になってくるのよ。ただ、このレストラン、留学中らしい日本人も居たんで、ちょっとほっとしたんだけど。
食事が終わったらいい加減に帰ろうと思っていたのに、あともう一件友達のバーへ行こうだって!?もう、こうなると恩も忘れて、「いい加減にしろよジョー!!」だよ。だからはっきりと「もう帰る!」って言ったのに、「タクシー呼ぶから」とかいいつつ、なし崩し的にバーへ連れてかれちゃうし。もう。こりゃあ自分で頼むしかないよな、と、そのバーのママさんに、注文する前にまず、タクシー呼んでくれるように頼んじゃったわよ。間もなくやってきたタクシーによって、ようやくジョーから開放されたのだ。はぁ。おかげで宿に着いたのは2時半。ちと着かれたわ。(肉体的より精神的に!?)
ところでこの時のK嬢は、この状況を楽しんでいたんだって。まあね、後から考えるとジョーのおかげで貴重な体験ができたんだろうけど、私はちと勘弁して欲しいわ……。

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