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2日目 音楽への旅1

カーアテンダントのジョーとメンフィスの到着予定は朝の6:30頃。とっても朝食など取ってられる状況じゃないんだけど、「朝食の用意ができるのが6時半からだけど、列車が遅れているから食べられるよ。」とジョー。昨日渡し忘れたチップも渡したいし、もちろん食べられるなら朝食取っていきたいし。で、支度を急いでダイニングカーへ。
食べに来たのはいいけど、いつメンフィスに着くのか分からなかったんで(もうじき着いてしまうと困るので)一応ウェイターに確認など。そしたらあと10分ほどで着くって!?それじゃあ無理じゃない!と、席を立とうとする私たちに向かって、「多分大丈夫、トライしてごらん?」と呑気なウェイター。本当に大丈夫なんだろうねえ……?なんて思ってるところへジョーが急いでやってきたのだ。
「あと3分で到着だよ!」
えーーっっ!!
まーったくもう!朝食どころか、降りそびれちゃうじゃないのさ。慌てて降りる準備をして、慌てて降車。そんな状態だったもんで、チップの事はすっかり忘れてしまって、結局渡さずじまい。それだけが、心残りになってしまったけど。とりあえず、お世話になったジョーと別れの挨拶をして、駅のホームをあとにしよう。

朝も早いんで、町へはまだ繰り出さず、駅舎の中で朝食にしよう。メニューは、昨日夕食用にと買っておいたシカゴ名物のピザ。(夕食が出ると分かった時点で、食べるのを止めて残しておいたのだ)
この辺り(駅の周辺)町外れになるんで、ちょーっと雰囲気が怪しげなのよね。ビール通りまで向かうトロリーは、アムトラック駅のちょっと手前までしか来てないんで、ちょうど来たのを見計らって、乗り場までダッシュ!トロリーはもちろんガラ空きで、ビール通りも人通りなし。大きな荷物を持って歩いてたから(K嬢なんかスーツケースだもん!)人込みの中を歩くことなくって、逆に良かったかも。
今日はメンフィスのダウンタウンを素通りし、グレースランドまでバスで行く予定。その前に、カモの行進で有名なピーボディ宿で情報収集しなくっちゃ。(ビジターセンターは開いてないもんね)と、ここのロビーが結構豪華なんで、でひと休み&見学などを。

バスで揺られる事およそ30分くらい……かな?右手に飛行機が見えてきたら、そこがエルビスの家があるグレースランド。今日の宿は、ほんとにグレースランドのすぐ隣にあるモーテル。まだ10時頃なんだけど、荷物もって歩くのは大変だし、出来ればチェックインしたいなぁ、とチャレンジ!そしたら、すんなりチェックインできてしまったのだわ。(この辺りが日本と違うところ?)
さあ、観光道具一式従えて、グレースランド見学に行こうかね?と思ったとき、私はとても大変な事に気が付いたのだ!なんと、かばんの中からフィルムバッグが消滅!?よく考えてみると、昨晩アムトラックの中でかばんから出して部屋の中へ置いた後、入れた記憶が無いのよね。新しいフィルムだけなら、買い足せばいいから諦めがつくけど、撮影済みのフィルムもあったから、大慌て!急いでアムトラックのオフィスへ電話をしたわよ。まだ私達の乗っていた列車がニューオリンズには到着していないし、寝台車っていう限られたスペースに置き忘れたわけだから、見つけてもらえる確立が高いと思ったのよね。
電話で応対してくれた人はとても親切で、いろんな駅へ確認の電話を入れてくれたみたいだけど、フィルムの存在を確認する事はできず。ただ、ニューオリンズの遺失物係の人に話をしておくので、ニューオリンズに到着したら確認するように、との事。今は、ニューオリンズの遺失物係に届けられている事を祈るのみ、だわ。

さあ、気を取り直して、グレースランド見学に行かなくっちゃ!と、その前に、フィルムを買わなくっちゃ、でも観光地だから高いよなあ……なんて悩んでいるうちに、人込みの流れに沿って、エルビスの邸宅ツアーの列に入り込んでしまい、そのまま出発。仕方ないや。ちょっとセーブしつつ撮らなくっちゃ。なんて思っていたのに、結局途中で無くなっちゃって、エルビスのお墓は納める事が出来なかったのだ。あとでK嬢にもらおっかな?
ここには邸宅以外に、色々とテーマごとに分かれた博物館のようなものが周囲にいくつかあって、更に、エルビス切手が売られている郵便局もあるのだ。消印も特別なもののようで、その消印欲しさに、こっから郵便出す人も多いみたい。ほんと、エルビスファンって結構いるのね~。(もちろんK嬢もでしたわ)

エルビスが使っていたマイクを持ってここで、隣のアーカンソーに住んでるという、K嬢の友人と会う(というか、この町を案内してもらう?)予定らしいんだけど、さっきから何度か電話を入れているのに、なかなかつながらないよう。とりあえず留守電にメッセージを入れて、私達はサン・スタジオへ。
運がいいのか悪いのか、サン・スタジオの見学ツアーは、私とK嬢の二人きり。音楽好きの彼女は感動もののようだけど、私にとっては説明が英語なのも手伝ってさっぱり意味不明!?とか言いつつ、しっかりとエルビスが実際に使用していたというマイクを握って、記念撮影しちゃったけどね。これとそれとは話が違うのだ!
見学のあとは、併設されているカフェでエルビスの好物というものを試食しようじゃないの!と思ったら、なんと営業が4時半までだって!?ここに着いたのは既に4時半だったんだもの。最初に確認しとけば良かったよ、と後悔しつつ、仕方なくドリンクだけ頼んで、この先の予定に関して小会議など……。
しばらくすると、突然K嬢の驚きの声が。何かと思ったら、どうやら例の友人が現れたよう。(だって、私は顔知らないもんね)留守電を聞いて飛んできてくれたみたいで、なんとも律義な人よね!(留守電にはサン・スタジオに行ってるから、って入れておいたのだ)
こうして無事巡り合えた私達3人は、彼の案内でバーベキューのお店でディナーなどを。そのお店、この辺では有名なお店で、毎年バーベキューコンテストで1位に輝いているんだって。そのせいか、店内はあふれんばかりの人で、待つ事30分なり。確かに美味しかったけど、やっぱりアメリカンサイズはでかかった!1人前を2人で半分こすれば良かった。ああ、もったいない……。
この後、最近出来たというモールと、買い物のためスーパーに寄ってもらってから、K嬢の友人に宿まで送ってもらったのでした。

宿の入口を入ると、いきなり名前を聞かれたのよね。一体何?と思っていたら、どうやら誰かから私宛に電話が入っているので、裏の電話(フロントの裏側に公衆電話があるのだ。)にまわすから、という内容らしいのだわ。(多分、ね。だって英語なんだもん)
そろそろと電話のところへ行ってみると、突然ベルが鳴り出して。「う~ん、なんとかヒアリングはあってたようね」なんて思いつつ、一体どこからだろう?まさかアムトラックからか?と訳のわからんまま出て、恐る恐る「ハロー……?」すると向こうも「ハロー……?」え?誰なの?としばし沈黙の後、「えみちゃん??」と日本語の応答が!なんと、電話の主はきーこさんだったのだ!
彼女は私達の1日前に渡米してて、グランドサークルを駆けぬけた後、ニューオリンズで合流する予定。しばしお互いの無事と、アメリカに来てからの出来事を語り合っったのでした。それにしても、驚いたぁ~。

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