ダイナミックな光景を、こうしてのんびり窓から眺めていられるなんて、すっごく贅沢よね。ただ、興味は長続きしないんだけれど。だって、どこまで行っても同じ景色だったりするんだもの。(何たって広いから)そんな訳で、おなかも減ってきたことだし、ここらで朝食にしよう。
さてその朝食のための食堂車で、当然のように弟と向かい合わせに座ったら、同じ側に座るように言われまして。「どうしてかなあ?」と思ったら、二人以下の場合は必ず相席なのでした。ま、考えてみたら当たり前な話なんだけど、これだけ多くの乗客がいるのだから、相席にしないとさばききれないのよね。
しかし、食堂車の料金は高い!昼食はスナックで済ませよう。
夕刻、ほぼ定刻通りにエル・パソへ到着。
主要な駅では列車は約30分~1時間ほど停車し、その間乗客たちは列車から降りて、駅構内を自由に歩いてまわる事ができるんだけれど、このエル・パソもそのうちの一つ。いくら車内を歩き回ることができると入っても、やっぱり長時間の箱詰めは疲れちゃうので、この時間がとっても貴重なリフレッシュタイムなのだ!
そうそう、ここでちょっと驚いたのが、気温の変化。冷房の利きすぎた車内から外へ出るんだから、という事だけではすまされない程、エル・パソはものすごく暑かったのだ。思うに、ずーっと同じ環境の中にいたんで、気候が変わってしまうほどの距離を移動したって事に、気づかなかったんじゃないかかなぁ、と。う~ん、うまく言えないのだけれど。
そんなエル・パソを後にして、再び寒さに震える夜を過ごして朝を迎えた頃、サンアントニオに到着。まだ朝のせいか外は涼しくって、上着が必要なほど。先日のエル・パソとは、えらい違いようだわ。そうそう、ここの駅には美しいステンドグラスがあって、小さいけれどちょっと印象深い駅でした。
サンアントニオを出発した頃から、次第に列車に遅れが。アムトラックの遅延は有名な話なので、とうとう名物の遅れがやってきたか、という感じなんだけど、楽しみにしている停車時間が削られていくのは、とってもつらいのよ!更にこの日はエンジントラブルも加わって、ニューオリンズ到着は約5時間遅れの午前0時近く。結局、丸50時間にも及ぶ列車の旅。はぁ、お疲れ様ですわ。
到着してまずした事は、予約していた宿への連絡。到着がずいぶん遅くなっちゃったからね。そして、これまた遅い夕飯を買い込んで(こんな夜遅くに、駅のサンドイッチ屋さんが開いてて良かったわ)タクシーへ。宿へ向かう途中、運転手さんが話してくれたんだけど、この辺り、ハリケーンが通り過ぎたばかりだとか。確かに、町中かなり荒れてるみたい。もし予定通りに到着していたら、ハリケーンに遭遇していたかもしれないって事は、遅れて正解だったという事かな?(とでも思わなきゃ、悔しいでしょ!?)
ほどなくして着いた宿の暖かい出迎えが、疲れた体にはとってもうれしかったなぁ。