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17・18日目 砂漠の風に乗って

真新しい寝台車で快適な朝を迎えると、列車は最初の切り離し地点のデンバーに到着。停車時間は約1時間もあるので、たっぷりと羽を伸ばさなくっちゃ!駅は結構大きくって、ロッキーへの玄関口のせいか、かなり品数のそろったギフトショップもあって、なかなかに賑わっている。ちょっとだけでもいいから、外へ出てみればよかったかな?ちなみに、シアトル・ポートランドへ行くパイオニアとは、ここでお別れ。
デンバーを過ぎると、いよいよ列車はロッキーの山越えだ!私はこれが楽しみで、シカゴからロサンゼルスまでの区間を、サウスウェストチーフではなく、このデザートウィンドにしたのよね。
列車は大きく蛇行しながら、ゆっくり、ゆっくりと登り、窓から後方を覗くと、山の斜面とその下に広がる大地が見渡せて、すっごくダイナミック。やがて切り立った崖すれすれに走行するようになり、無数のトンネルをくぐっていくので、普段は退屈になりがちな車窓の風景も、ここでは飽きないのよね。下りに入ると、列車はコロラド川と共に走るようになって、はるか遠くには頂に雪を携えた山々が顔を覗かせたり、清涼感たっぷりのとっても美しい景色が続くのだ!!

2日目の今日は、シャワーを浴びよう!デラックスじゃあないから、共同なんだけどね。しかしこのシャワー、なかなかに使いずらいのよ。あまり勢いが無い上、一定時間しかお湯が出ないし、お湯を出すにはちょっとコツがあったりするんだもの。でも列車の中なんだから、仕方ないか。
さっぱりしてベッドに入り、しばしうとうと。真夜中、列車は静かにソルトレイクシティへ到着。ここでカリフォルニアゼファーと切り離されるんだけど、その光景を見てみようと(デンバーでは見なかったから)ホームに降り立つつもりだったのに、一旦ベッドに入ってしまうとわざわざ着替えて出て行くのが面倒で、窓からホームを覗き見るに終わってしまったな。
朝、目が覚めると、窓の外には見慣れた砂漠。それもそのはず、間もなくギャンブルの街、ラスベガスに到着なのだ。実を言うとラスベガスの駅では、少しはスロットマシンなどで遊べる事を期待していたんだけど、ここは他の駅と違って駅舎への入口は硬い門で閉ざされた上、ホームに沿って有刺鉄線などが張られていたのよ!この物々しい警戒ぶりは一体何!?結局、ラスベガスなんて微塵も感じられないままに出発
こっから先、列車はラスベガスのストリップ通りと平行して、街を裏側から眺めるように走行。でも残念ながら、私達の部屋とは反対側。部屋でゆっくり鑑賞なんか出来ないなぁ……なんて思ってたら、隣の部屋(廊下を挟んだ向かい側ね)の乗客が、こちらに見に来なさいって感じで手招きしているのよ!招かれたものを断っては失礼かと(断り方を知らなかったとも言うが……)図々しくも部屋へ入り込んで、ベガスを過ぎ去るまで居座ってしまったわ。帰り際、私の口から出る言葉は「Thank you」のみ。相変わらず情けない。
ラスベガスを過ぎれば、ロサンゼルスはもう間近。このままなら、ほぼ定刻通りにロサンゼルスへ着きそう。窓の外に見慣れたダウンタウンの高層ビル群が見えてくると、この駅を出発した時の事が脳裏に甦ってきて、続いて旅行中の色んな事が走馬灯のように頭の中を駆け巡ったり。うーん、月並みだけど、長いようで短い17日間でしたわ!

列車が定刻通りに到着してしまった事で、一つ問題が。このあとレンタカーを借りる事になってたんだけど、遅れる事を考慮して、24時間営業していいる空港から借りる事にしていたのだ。(ダウンタウンの営業所は5時までなので)しかしここは交渉次第でなんとでもなる国アメリカ。ダウンタウンの営業所へ行って、空港ではなくここから借りられるよう交渉してみよう!
と言うわけで、ボナベンチャーにある営業所にて交渉開始。(と言っても、交渉するのはもちろん弟で、私は見てるだけなんだけど)思った通り、すんなりOK。ただし、空港までのタクシー代分を手数料として取られたけど、ま、それは覚悟の上だからね。
さあ、いつものロサンゼルスを満喫する旅へ出発しよう!

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