狭い入口をくぐったその先に現れる、鉄砲水に削られた流線型の岩肌の細い通路。太陽光線と時おり落ちてくる砂が、暗い渓谷内に光のビロードを描き出します。それは何ともいえない不思議な光景。

アッパー:2003年・2009年、ロウアー:2009年訪問

逆さモニュメントバレー

レイクパウエルのほとり、ペイジの街近くにあるこの渓谷は、モニュメントバレーと同じくナバホ族居留地に属する、ナバホ族が管理する土地です。

powerplant.jpgこの渓谷にはアッパーとロウアーの2種類があり、ペイジの南にある火力発電所(右の写真。遠くからでもよく見えるので、すぐわかります)の手前を、右に曲がってすぐの所がアッパー、左に曲がって更に小さな標識に従って左へしばらく進むとロウアーとなってます。
ロウアーは自分で歩いて周りますが、アッパーはガイドツアーのみとなっていて、ペイジの町から出発するツアーもあります。

なお、この狭い渓谷内に光が差す時間帯は、正午前後のわずか数時間と限られています。
光に彩られた美しい景色を楽しむには、その時間帯を狙いましょう。それ以外の時間に訪れても、薄暗いただの谷間でしかありません。

コツ......と言いますか、ここで美しい写真を撮るためにすべき最低限の事?......などを記しておきたいと思います。

まず第一に、訪問時間は正午前後、これ絶対です。
訪れる時期にも寄ると思いますが(Antelope Canyon Toursのサイトでは、冬の時期は太陽の位置関係により、早い時間の方がいいように説明されています)、1時を過ぎてしまうと、渓谷内にまだ明かりは残っているものの、美しさは半減してしまいます。同じように、11時前だと早すぎてまだ光が充分ではないと思われます。また、曇りがちでも光のスポットなどが見られないと思います。が、こればっかりはどうしようもない事なんですけど......。

参考までに、12時ごろ訪れた時の写真と、1時過ぎに訪れた写真を併載しておきます。同じ場所ではないので比較しにくいかもしれませんが。ちなみに訪れた時期は4~5月です。

antelope1.jpg antelope2.jpg
(左:12時半ごろ撮影、右:2時頃撮影)

どうですか?まず色合いが違いますよね。最も残念だったのは、時間が遅くなると光の筋(スポットライト)が見えないことでした。
初めて訪れた時はため息モノの美しさだったのが、次に訪れた時に大して感動しなかったのは、2度目のせい?って思ったんですけど、この光の具合が大きく関係していたようです。

antelope3.jpg次に、フラッシュ厳禁!!これはガイドさんからも言われるんですけど、時々フラッシュたいている人、いるんですよね。人物を撮る場合でも、夜景モードを利用するとか、可能であればフラッシュの光量を減らすとか(右の写真)工夫してみてください。
私はフラッシュなしでも人物撮影しています。光のスポットの下に立ってもらい、(スローシャッターになるので)少しの間動かないようにしてもらえば、結構きれいに撮れるはずです。

このフラッシュ無し撮影の場合シャッタースピードが遅くなるので、手振れには要注意です。
最近は手振れ補正が付いたカメラも増えていますが(私のカメラもそうです)、その機能をもってしても、気軽に撮っていると簡単にブレれてしまいます。
両脇をグッと締め、シャッターを押す瞬間には息を止め、出来れば体を渓谷の壁に押し付けるなどして固定すると、ブレが減るはずです。どうしても自信が無い場合は、小さな三脚を持っていくといいでしょう。もしくは、ペイジのツアーカウンター(Antelope Canyon Tours)にて三脚が借りられると思いますので、確認してみてください。(2003年に訪れたときは、多くの人達が借りてました)

アッパーアンテロープキャニオン 狭いとはいえ、普通に観光できるくらいのスペースはあるので、三脚を持って写真撮影に没頭する人達が多く訪れる場所。ロウアーに比べて高さがあるので、より長く伸びた流線型の美しい景観が楽しめます。
ロウアーアンテロープキャニオン ツアーに参加するのではなく、渓谷内はもちろん、渓谷の入口へも自分で歩いて行く事になります。ただし、料金はアッパーより若干安い程度。アッパーに比べて渓谷の幅が非常に狭く長いので、探検家気分で岩場をすり抜けていくスリル(?)が味わえます。

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