西半球でもっとも暑く、最も海抜の低い、“死の谷”という名にふさわしい公園。人間という存在のちっぽけさを感させる脅威の自然がここにはありました。

1992年・2008年訪問

デスバレー国立公園

デスバレーへ行くには、ラスベガスから車でアクセスするのが一般的な方法。数は多くありませんが、ラスベガスからの日帰りツアーも催行されている模様。
ラスベガスからは3時間ほどで行けるので日帰りも可能ですが、「じっくり見たい!」という方には、園内での宿泊をお勧めします。なんたってここは、全米一というとてつもない広さを誇るので、全てを周るには1日じゃあ足りないと思うのです。不可能ではないけれど、かなり駆け足観光になってしまうでしょう。

tank.jpg観光時期はやはり冬がベスト。
灼熱の中ではとても観光どころではないでしょうし、何より車のオーバーヒートが心配。オーバーヒート対策に、各所にラジエーター冷却用の水が入ったタンク(右の写真)が設置されています。パンフレットの地図には、このタンクの設置場所が記されているので、夏に訪れる方はチェックしておいた方がいいでしょう。ただし、水が空になっている場合もあるのだとか!?前もって水を用意していくのが一番安全かもしれません。
また、一般的な観光シーズンに突入すると、既に暑い季節に入っているとしても、観光客が増えるようです。(真夏は分かりませんが)観光客が増えると必然的に、美しい景観も踏み荒らされてしまいます。車の安全性だけではなく、静寂で美しいデスバレーを楽しみたいなら、やはり冬が一番ではないでしょうか。

また、他の公園とは違って、有料にもかかわらずゲートというものが存在しません。
各所に右の写真のような自動券売機が設置されていて、そこで購入したレシートを、車の場合はフロントの見えやすい場所に掲示するシステム。パンフレット等の資料は当然ないので、欲しい人はビジターセンターまで出向く必要があります。


余談ですが、1992年に訪れたときの制限速度は75マイルでした。異常な暑さの中をこれだけのスピードで走ったらオーバーヒートになるのも当然だよな、と思ったものです。
しかし2008年に訪れたときは、最高でも65マイルだったように記憶してます。様々な安全性を考えて、変更になったのかもしれません。

その他、16年という歳月は、この地を大きく変えていました。それらを、各スポット毎に紹介したいと思います。

visitercenter.jpg園内には、3ヶ所の宿泊施設があります。
公園の中心とも言うべきファーニスクリークに、2ヵ所。高級リゾートホテルのファーニスクリーク・イン(冬季のみオープン)と、カジュアルなファーニスクリーク・ランチが、それぞれ隣り合わせています。このすぐ隣に、ビジターセンターがあります。

そして、砂丘の近くにあるのが、ストーブパイプウェルズ。ファーニスクリークもそうでしたが、ここにもゼネラルストア、レストラン、ガソリンスタンドが揃っていて、不毛の土地であってもさほど不自由はしません。しかも、プールまでありました。
私は夕陽が落ちる砂丘を見たかったのと、早朝のモザイクキャニオン散策に出かけたかったので、こちらの宿を選びました。更に、部屋から砂丘が見えるとのうたい文句に期待しつつ部屋に行ってみると、ほんのちっぽけに見える程度で、少しがっかりしてしまいました。
stovepipe1.jpg stovepipe2.jpg
(左:宿と道路を挟んだ向かい側にあるゼネラルストアと、右:宿の敷地内にあるレストラン)

ところで、夜、ちょっと車に忘れ物をして取りに外へ出てみたら、目を疑ってしまうほどの星空で驚きました!本当に、プラネタリウムのような星空ってあるんだ……と感動してしまったほどです。
デスバレーを訪れたなら、ぜひ宿泊して、この星空を味わってください!!

バッドウォーター

西半球で最も海抜の低いこの地(実際にはここより北西に6kmほど行ったところらしいです)は、かつて塩の湖が干上がったもの。どこまでも続く白い塩の海原が、とってもきれいで幻想的。バッドウォーターという名前は、塩分が強すぎて飲み水には全く適さないという意。

ナチュラルブリッジキャニオン

その名の通り、自然の橋が見られる他、上から鉄砲水でも流れた跡のような奇妙な景観が見られる、ちょっとしたハイキングコース。帰り道からは絶景が眺められます!

悪魔のゴルフコース

バッドウォーターのすぐ隣に、塩と土とが混ざり合い、奇妙な景観を作っている場所があります。実際の西半球で最も海抜が低い場所は、この場所のすぐ奥。

アーティスツパレット

この名前、実物を目にすると「ああ、なるほどね」とうなずけてしまう事でしょう。一体どうしたら、ただの岩がこんなに色とりどりになるのか不思議なほど、ここは本当にカラフル。写真ではそれが良く見えないのが、とても残念です。

ゴールデンキャニオン

黄金色の渓谷を行く、ハイキングコース。緩やかな傾斜があるものの、ほとんど平坦な道なので初心者向き。ナチュラルブリッジキャニオンほどではないですが、ここからも帰り道に絶景を眺める事ができます。

ザブリスキーポイント

黄金色のひだが美しい山々の景色が楽しめます。朝や夕方など、日が傾いているときの方が、より金色に輝いて美しいようです。

ダンテスビュー

バッドウォーターを一望のもとに出来る絶景ポイント。展望ポイントの標高が1699mもあるせいか、ここはあまり暑さを感じませんでした。バッドウォーターの-86mから比べると、ものすごい標高差です。

ハーモニーボラックス

古い廃坑跡が残っている場所です。デスバレーには、このような廃坑が多いのだとか。ここは、ホウ酸ナトリウムを採取していたらしいです。

砂丘 サンドデューンズ

広大なデスバレーの中に、ほんの一角(といってもかなりな広さ)砂漠地帯があります。トレイルなどありませんが、自由に歩いていくことが出来ます。ただし、あまりにも広いので迷わないように!遭難して亡くなった人もいるそうです。(実は私も、車のある方向を一時見失いかけました……)

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