アムトラックで周遊する場合の、プランニングの注意点やアムトラックならではの周遊の仕方など。一番ネックとなる「遅れの対策法」にもちょっと触れています。

夜9時以降の到着予定駅での降車はなるべく避ける

遅れが予想されるアムトラックの事、到着が真夜中になる可能性大で、危険がともないがち。アムトラックの駅は大抵ダウンタウンの中にあるのですが、外れの寂しい所に位置しているのがほとんど。周囲が危険な場合も少なくありません。
どんなに辺ぴな駅でもどんなに夜遅くても(また朝早くても)、列車の到着に合わせてタクシーがやってくるので、足に関してはさほど心配ないのですが、これは気分の問題なのです。夜中の1時や2時に着いてしまったら、不安でしょう?宿を取っていなかったり、一人旅だったり。女性だけの場合はなお更です。


乗り継ぎは余裕を持って

列車を乗り継ぐ場合、接続時間として2~3時間程度を。みていた方がいいと思います。しつこいほど言っているように、アムトラックはよく遅れますから。アムトラック側でも、1時間以内の遅れでは、何の保証もしないと言っています。(北東部での長距離列車との接続の場合、最低1時間半必要)
でも、相談さえすれば、色々と対処法を考えてくれるはずです。アメリカとは、そういうところですから。


ホテルは予約した方が無難!?

よく遅れるアムトラックなので、昼頃到着の予定だから着いてから宿を探そう、と思っていたら、夜遅くの到着になってしまった!なんて事もあります。(これは極端な例ですが)こういうときに備えて、目安として午後3時以降に到着する場合は、宿はあらかじめ予約しておいた方が、無難かもしれません。


休息日を設けよう

周遊旅行をする場合、列車に乗らない日を、なるべく1訪問都市につき1日は、設けるようにするといいでしょう。疲れにくいとは言っても、長時間箱詰めではやはり疲れが溜まるものです。それが長旅となるとなお更の事。体を休める為にも、列車続きの予定は避けた方がいいと思います。
旅行でうかれ気分だとあまり気づかないのですが、体は知らないうちに疲れているのです。


レンタカーとの併用

これは、訪問先で車を借りる予定のある方へ。
大都市なら、ダウンタウンに営業所を構えているレンタカー会社も多いのですが、空港にしか営業所がない都市も多々あります。わざわざ空港まで出向くのが嫌なら、前もってダウンタウンで車を借りる事のできる都市を、訪問先に選んでくと良いでしょう。
しかし、営業所がダウンタウンにあったとしても、アムトラックの駅と同じく街外れにある場合が多いので、決して便が良いというものではないという事を、承知しておいてください。

西部長距離列車のススメ

もしあなたがアムトラックの旅を満喫したいと思うなら、ぜひ車中泊を体験してください。寝て起きて食べるというひととおりの“日常生活”を、列車の中で体験してみてください。他の乗客達とおしゃべりしたり、車窓を眺めながらくつろいだり、ゆっくりと流れる時間を楽しんでください。
この、車中での生活を十分に味わうには、私の経験からいって、丸一日程度の時間が必要だと思うのです。すると必然的に、中・短距離の多い東部より、長距離列車の走る西部ルートとがお勧め、という訳です。


周遊のススメ

最近では、日本人利用客も多くなってきているアムトラックですが、各地を周遊する旅となると、まだそれほどではない気がします。もしあなたが旅行日程を多く取れるようなら、でっかくアメリカを周ってみませんか?せっかく巨大な列車に乗って広大な大地を走るのだから、旅のスケールもそれに見合った大きさにしたいもの。アムトラックには、外国人用のお得なUSAレイルパスというものがあるので、こちらをとことん利用すれば、費用も割安になって一石二鳥です。
出来ることなら、ゲートシティだけを決めた、思いっきり自由な旅というのがいいですね。最初の目的地に着いたら、次の行先を決めて切符を買い、また次の駅についたらその先の、と流れ流れていくような……。

実はこれ、私の憧れの旅行スタイルなのです。
1994年、大周遊旅行を行いましたが、それは全て事前の計画に基づいたものでした。しかし現地で目にしたものは、到着してすぐ次の行先までの乗車券を購入している、私達と同じようにパスを利用しての周遊旅行者達だったのです。(当然、日本人ではありません)この時、USAレイルパスとはこのように使うものなのだな、とえらく感心したものです。(私の勝手な思い込みに過ぎないのかもしれませんが)

アムトラックでは、やはり何と言っても“遅れ”が最大の問題ではないでしょうか?
しかし、これもあなたの心構え一つで解決できるのです。

この遅れの根本的な部分は、当然解決できるはずもないので、こちらがそれに合わせるしかありません。どういう事かというと、「アムトラックとは遅れるものなのだ!」と決めつけ、ここは思い切って「タイムテーブル」という存在を忘れてください。列車は定刻通りに運行するという日本での常識は、きれいさっぱり捨てる事です。そして、「うまくすれば定刻に到着するだろう」などという、余計な期待は持たないのが賢明。

とはいうものの、そんなに多くの休みを取れる人はそうそういないので、やはり限られた時間の中で、なんとかやりくりしなければならないのが現実ですよね。そういう場合は、前もって遅れを予定に組み込んでおくといいでしょう。具体的に言うと、常に到着時刻をプラス3時間ほどにしておくのです。更に、到着後には半日ほど、予定の何も無い部分を作っておくといいと思います。

だからといって、本当に何も予定を入れておかないわけではないですよ!

つまり、定刻通りに着いた場合用の、つぶしの利く予定を組んでおくところがポイント。とにかく、途中で変更が利かないような、予定のびっしり詰まったスケジュールなど作らないのが基本です。

あとはあなたの心構え次第。遅れをも楽しむ事です。「遅れたらその先の予定は到着してから考えるさ」という、予定の分からない旅も、いいではないですか。
勇気を持って、鉄道旅行に出かけましょう!

寝台料金はかなり高いですが、それに見合うサービスがあるのも確かです。まず、食事はすべて料金に含まれているので、代金を気にする事無く、好きなものを注文する事ができます。(しかも、丁寧に部屋まで予約を取りに来てくれる。)
また、シャワーを使う事もできます。1泊程度の旅なら気にはならないものの、2泊となると、シャワーはとてもありがたい存在。更に、朝はモーニングコール、ドリンク付き。
とにかく寝台客はファーストクラス扱いなので、係の人の対応も、いたれりつくせり。たまにはこんな贅沢してみても、いいのではないでしょうか?

しかし、何といっても一番の贅沢は、夜ベッドで横になれるという事でしょう。アムトラックのコーチ席は「飛行機のビジネスクラス並みにゆとりがあり、背もたれ部が大きく倒れフットレストも高く上がるので快適」などと言っても、所詮ベッドではないのです。シャワーと同じく、長時間の乗車になればなるほど、その辛さが身にしみてくるはず。そして、自分で空調を調節できるというのも、大きなポイント。
とにかく、夏のアムトラックは寒いですから!コーチ席は冷房の利き過ぎで、夜は眠れないほどです。(夏にしか利用した事が無いので、残念ながら冬はどういう状況か分かりません。)

その他、自分で車両をレンタルして、それをアムトラックにつなぐ事もできるそうです。アメリカには、個人で車両を所有してる人のクラブもあるとの事。さすが、スケールが違いますね。

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